シンガポールが世界学力調査で、世界一になった秘訣!!

シンガポールは、毎年OECDが実施している「国際的な生徒の学習到達度調査」(PISA)で、世界一の実績を出しています!

PISAは、15歳の生徒を対象に、科学的リテラシー、数学的リテラシー、読解力の3つの能力をみるテストです。

シンガポールは、3部門すべて、一位に輝いています!!

世界学力調査で世界一を獲るシンガポールは、一体どのような教育を行っているのでしょうか?

先日、シンガポール国立大学出身(東大より世界ランキング上です!)のシンガポール人の友人家族が、日本に旅行に来たため、インタビューしてみました(^.^)

私「シンガポール人は、生まれつき頭が良いの?」

友人「別に、頭は良くないですよ」

私「じゃあ、どうやって世界一になったの?」

友人「う~ん、勉強量が、異常に多いからかな」

私「どのくらい勉強するの?」

友人「夜遅くまで、『親と一緒に』宿題をします」

私「え?親と一緒に?一人じゃないの?」

どうやら、『親と一緒に』というところに秘訣がありそうです!

シンガポールでは、親が、毎日交代で、子供の宿題を細かく見て、その日の学校の授業が理解できているか、細かくチェックするそうです。

もし理解できていなければ、すぐに教師に連絡して補習をしてもらうそうです。

なぜ、ここまで親が子供の勉強に関与するかといいますと、

シンガポールでは、教育システムが、日本とは大きく異なり、大学に進学できるのは、小中学校の成績が上位30%の優秀な生徒のみだそうです。(大学は国内に5つしかありません!)

残りの生徒は、専門学校に行きます。そして、大卒か専門学校かで、将来の年収が大きく影響を受けるそうです。

こういう事情もあって、シンガポールは、「勉強量」と「親の関わり度合い」が他の国に比べて、圧倒的に多いようです

↓シンガポール教育システム図解

日本でも、教育研究者のデータによると、親が子供に「勉強しなさい!」とだけ言うご家庭と、「親が子の勉強を見ている」ご家庭では、後者の方が明らかに成績が良いという結果が出ています!

つまり、

「お手軽な教育」は効果が薄く、

親が自分の時間を犠牲にせざるを得ないような手間暇のかかる関わり方は、効果が高いことが研究結果から分かっています。

学習塾の現場でも、私の経験上、一般的に、親が子供と一緒に宿題をやっているご家庭は、成績が良い傾向があります!(特に小学生は!)

ただ、保護者の方の中には、「自分は勉強が苦手だったので、宿題を教えるのは無理です・・・」という方もいらっしゃいます。

でも、それは少し違います。

先日、ある小学生の女の子の生徒が、

「先生!わたし、親が解けなかった算数の問題を一人で解けたんだよ!」

「今日は、もっと難しい問題を解いて、わたしが親に教えてあげるんだ~♪」

と嬉しそうに話してくれました(^.^)

こんな風にして、子供は勉強が好きになって、伸びていくんだな~と感じた瞬間でした!

親や教師が、愛情を持って、子供の学習に積極的に関わっていくこと!

そして、子供の「小さな成長」を、「大きく喜んで」あげること!

子供のテストの「点数だけ」を見て叱るのではなく、努力の過程や、伸びた個所を、きちんと見つけて褒めてあげること!

そうすることで、子供は自信を持って、どんどん自分から進んで勉強するようになっていきます!

教育の本質は、子供の「自己肯定感」を高めてあげることです!

シンガポール人家族との会話の中に、教育の大切なヒントを見つけた気がします。

今後も、自分の生徒が、「勉強が楽しい!」と言って、家でも自主的に勉強してくれるように頑張っていきたいと思います(^.^)

↑友人のシンガポール人家族です(^.^)子ども達から、クリスマスプレゼントをいただきました♪♪

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